多賀歯科の定期検診って何をしてるの?

治療が終わった後の定期検診って何をしてるの?今回はその疑問にお答えします。

定期検診は、予防歯科のことをいいます。予防歯科には歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアとお家で行うセルフケアがあり、両立をさせる事が大切です。

定期検診の目的は虫歯や歯周病を予防すること

定期検診では、プロによるお口のケアで虫歯や歯周病などの病気が発生しにくい口内環境をつくり、長期的にお口の健康を守ります。当院では、虫歯予防として歯のクリーニングと歯周病予防としてスケーリングを行っています。

歯のクリーニングで虫歯予防

当院の歯のクリーニングは「ユリー」という器具を使用しています

水流と振動の音波効果でプラーク(歯垢)を効率よく除去することが可能

水流と振動の音波効果(サブソニック振動)によって発生する泡による洗浄効果を利用して、歯面を清掃します。超音波の振動が水中で細かな気泡を発生させ、その気泡が個体に当たると個体表面ではじけ、表面の汚れを剥がし取る力が働くことをキャビテーションと言います。「ユリー」はこのキャビテーションによってプラーク(歯垢)を効率よく除去することができます。

「ユリー」で歯面を清掃している様子

インプラント周りや矯正部位の清掃に向いている

「ユリー」はブラシ機能に特化し、インプラント周りのデリケートゾーン、矯正装置が装着されている部位の清掃・洗浄も効率的に行うことができます。

スケーリング(歯石の除去)で歯周病予防

スケーリングは歯石除去のこと

スケーリングは、スケーラーと呼ばれる金具を使って、歯の周りや歯肉の中のプラーク(歯垢)および歯石を除去することを言います。

歯垢は、48時間放置しておくと「歯石」という石灰化した状態になります。プラーク(歯垢)は歯磨きで落とすことができますが、固まって歯石になってしまうと、歯磨きでは取ることができません。歯石を取り除く事で歯周病を防ぐ事ができます。

歯周病について詳しくはこちらをご覧ください。

スケーラー

スケーラーには手用スケーラー、超音波スケーラー、エアースケーラーがあり、それぞれ沈着状況・部位等に応じて使い分けられます。

歯ぐきの中でも歯肉縁や歯肉縁下約3ミリ以内(正常範囲)に付着した歯石のみ場合には、スケーリングとブラッシング指導のみで歯周病を完治させることが可能です。

SRP(歯周ポケットにある歯石の除去)

健康な歯と歯ぐきの間の溝は1〜2ミリ程度

定期的にスケーリングを行っていなかった場合や、歯周病がすでに進行し歯周ポケットが4ミリを超えてくると、歯周ポケットの中にも歯石が強固に付着してきます。そのような場合にSRP(スケーリング・ルートプレーニング)という処置をします。

フロス・歯間ブラシで細かい部分を仕上げます

ユリーとスケーラーで落としきれない歯と歯の間や細かな汚れをプロの手によってお掃除します。患者さまのお口の状態や、歯の部位別に器具を使い分けて細かい部分まで歯をキレイにします。

エアーポリッシング

当院では、自費のメニューでステインが気になる方や虫歯や歯周病リスクが高い方向けのクリーニングをご用意しております。

「エアーポリッシング」で歯面を清掃している様子

この動画を見ていただいてもわかるように、短時間で汚れがスッキリと落ちています。次回は、この「エアーポリッシング」についてまとめるので楽しみにしていてください^ ^

歯の定期検診(メンテナンス)をすると良い事4つ

むし歯や歯周病などを早期発見する事ができる

お口の病気は早期発見することで、症状の進行を妨ぐことができます。特に歯周病は自覚症状がなく進行していくので、気付いた時には重症化しているケースもあります。定期検診(メンテナンス)を行うことで、虫歯や歯周病などで痛い思いをしたり、歯を失ったりするリスクを抑えられます。

口臭の改善や予防ができる

毎日歯磨きをしていても歯ブラシだけでは取り除けない汚れがあります。歯の汚れや歯垢が石灰化してしまい「歯石」になってしまうと、どんなに歯磨きしていても落とせません。歯石は口臭の原因だけでなく、むし歯や歯周病の原因にもなるのできちんと除去をする事が大切です。

健康な歯を長く維持できる

歯は有限なので、一度失った歯を取り戻すことはできません。修復して歯としての機能を取り戻すことはできますが、歯そのものを復活させるのは不可能です。メンテナンスで歯を綺麗な状態にしておく事で1本でも多く、今ある歯を守る事が可能です。

経済的な負担が軽くなる

一度虫歯や歯周病になってしまうと、定期検診(メンテナンス)にかかる費用以上のお金と時間がかかります。定期検診(メンテナンス)をする事で治療も比較的軽くする事ができるため、長い目で見た時に歯科治療にかかる費用を抑える効果があります。

まとめ

虫歯や歯周病の予防には、患者さまご自身でのセルフケア(毎日の歯ブラシ)が大変重要です。しかし、歯ブラシで落とせない汚れがあるのも事実です。

セルフケアで落とす事ができない汚れを定期検診でキレイにお掃除する事で、むし歯や歯周病になるリスクを減らす事ができます。

プロフェッショナルケアとセルフケアを両立させて大切な歯を1本でも多く一緒に守っていきましょう。歯ブラシやブラッシングの仕方などわからない事があればいつでもご相談ください。

記事監修 Dr.多賀 俊仁
多賀歯科医院
院長 多賀 俊仁


SNSでもご購読できます。

コメントを残す